色とは何か

◆色の正体
人間の視覚で捉えている事象は、全て「光」によってもたらされています。
アイザック・ニュートンが光をプリズムに通す事によって虹色に分光する事を発見。
光には「波長」があり、その中でも人間に見えるものを「可視光線」と呼びます。
大きく分けると「電磁波」になりますが、可視光線である虹色は赤から始まり紫で終わります。これ以上は見えません。 赤より向こう(赤の波長より長い)ものを赤外線、紫より向こう(紫の波長より短い)ものを紫外線と言います。 他にも電波やX線、遠赤外線等も同じ仲間になります。
このあたりは理科の授業でお馴染みですね。
では、可視光線の中にある色とは何でしょうか?
物体が見えるのは光に当たっているからです。その中でも特定の波長のみ反射し、残りの波長を吸収する事で、その波長に対する色に見えるのである。
例えば、レモンが黄色いのは、黄色い光の波長を跳ね返し、それ以外の波長を吸収しているため、人間の目には「黄色」に見えるのである。

◆色と人間の歴史
昆虫の中では色に反応し、繁殖行動を起こすなど本能の中に「色の選択」が組み込まれている場合もあります。
しかし、いきものの中でもとりわけ脳が発達し、高度な感情・知能を持った人間は自分の個性と意思により色を選択できます。
文化が産声を上げた頃より色は人間の意志により使い分けされています。 例えば古代遺跡の彫刻や洞窟の壁画にも色は使用されています。
また、黄色は中国の皇帝にしか使えない高貴な色とされていました。
この様に人間にとって「色」は権力、階級の象徴に迄なりうる位大切な要素だったのです。

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