宗教と風水
【その1】
古来から宗教にはそれにまつわる思想・知識・哲学・美術などが一体となり発展しています。
例えば美術の発端は宗教=神仏を具象的に表現し、信仰の対象にする所から生まれています。インドのアーユルベーダ(宗教哲学を基礎とし、体系づけられた民間医療)、各宗教のシャーマニズムなども同様です。文化の発展の基礎はこの様に信仰が発端となっています。
風水も仙道が発端として出来た宗教哲学・思想から発生しています。
風水の中には古代中国思想である「陰陽五行説」から発生した「九星気学」も取り入れられました。
陰陽五行説とは、自然界全ては相対する陰陽で成り立っていると言う「陰陽説」と、自然界は木・火・土・金・水の5つの大気(五行)で成り立っていて、この五行の循環で世の中が成り立っていると言う「五行説」が融合し、体系づけられた思想です。
ここから発生した「九星気学」は、みなさんご存知の「一白水星」とか「ニ黒土星」など自然界の気を9つに分類したものです。主に暦に関わる部分ですね。
なお、道教は陰陽説が教義のベースとなっています。
このように宗教と思想は互いに融合しあい、枝分かれをし、体系づけられて行きました。
その中で、風水は時代を経るごとに独立したひとつの学問として成熟していったのです。
[1]宗教と風水その2
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