変わった女性

以前、ちょっと変わった女性と出会った事があります。
彼女は、会話の内容をノートに書きます。しかし、こちらが話し出すと必ず言葉を遮って一方的にまくしたてます。
それも、かなり感情が高ぶった状態なので「な・・・何怒ってるの??」とびっくりしました。
話の内容が途中で意味が変わったり、突然弱々しくなったりして呆然としました。
何もしていないのに一方的に責められるので、はっきり言って気分を害しました。(ーー;)

彼女は「私はADDと言う病気です」と言っていました。
時々激昂したり、一方的に私を非難する場面もありましたが、自立した生活をしたいと努力している事を教えてくれました。

ADDが解らなかったので調べてみました。ADDとは「注意欠陥障害」と呼ばれる軽度発達障害です。
もうひとつ、ADHD「注意欠陥多動性障害」と言う良く似た障害があります。
この障害の原因は、脳に関係あるようですが実際には不明だそうです。

ADDの特徴的な症状は、注意力障害と衝動性にあります。
忘れ物をする、約束を忘れる、物忘れが激しい、何度も同じミスをする、時間を管理出来ない、飽きっぽい、話がまとまらない、物を壊す、行動の順序を決められない、物事を素早く理解するのが困難、思った事を口に出す、衝動的な行動をする等です。
ADHDは、これらの症状に加えて、じっとしていられない、キョロキョロしたり貧乏ゆすりをする、突発的な行動をとる等があります。

このような症状から集団生活や社会生活に馴染めず、登校拒否や会社を辞めたり、引きこもったりする場合があります。
ADD/ADHDの人は、私達が普通に出来る事が出来ず、集団生活や社会生活の場に身を置いていても、そのルールを守る事自体が困難なため、ストレス過多からメンタルヘルス系の2次障害を引き起こす場合もあります。
また軽度な症状の人は、自分も周りもADD/ADHDである事に気付かない事が多いようです。
周りからは「ルーズな人」「変わった人」「ドジな人」と見られ、本人は「生きにくさ」を感じて悩んでいる場合もあります。

彼女の場合、自分がADDである事を知っていて必死に自立しようと努力していたのです。
会話をノートに取っていたのも、忘れやすいために忘れないよう書き留めておこうとする彼女の努力です。
ADD/ADHDの事を何も知らずに、気分を害した自分をちょっぴり反省しました。(^^ゞ

ADD/ADHDの他にも、LD(学習障害)、自閉症、HFA(高機能自閉症)、AS(アスペルガー症候群)等の発達障害があります。
最近、これらの発達障害を持つ成人〜子供たちが増えています。
それには、驚きの説があります。信じる信じないは別として面白い説ので、次回にご紹介します。
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