批評家

「批評」の本来の意味は、良い点も悪い点も同じように指摘して、客観的に評価し論じる事です。
しかし、最近の風潮として良くないと思う点をとりあげて、否定的な評価をする事を指す時に使用する事が多いそうです。
じゃあ「批判」と、どこが違うの?と思ってしまいますね。

話し合いや決め事の場で、出た意見に対して批判的、否定的な事を言う人が必ずひとり位はいますね。
話し合いの場だけでなく、他人や他の物事に対して何でも否定的な評価をする人が良くいます。
例えば、美容院に行った翌日に「その髪型似合わないね。」とか、黒いワンピースを着ていったら「この季節に黒は無いでしょ。」なんて言うタイプですね。(女性の場合)
こんな「批評家」の人がケチを付けて来ても、批判に変わる良い案を持っていない可能性は案外高いです。
「じゃあ、どんな髪型が私に似合うかしら?教えて!」とか「じゃあ、今の季節のトレンドの色知ってたら教えて♪」等と逆に聞いてみましょう。慌てるかも知れませんよ。(笑)
また、こういうタイプの人が先輩や上司など立場が自分よりも上ならば、批判される前にお伺いを立ててみたり、アイデアを複数用意して選んでもらう方法も有効でしょう。

「批評家」タイプの人は、物事の進展を否定的な意見で停滞させる割に、自分の意見を持っていない傾向があります。
また、人に対して否定や批判すればするほど、相手から見ると「自分自身の存在を否定されている」ような感覚になり不愉快な気分になります。
こうなると人から好意を持たれたり信頼を得る事は難しいでしょう。

逆に、自分が「批評家」タイプかも知れない、と気付いた方はこんな事に留意してみて下さい。

・人の意見や考えを最後までしっかり聞き、相手の言い分を聞かずに先に自分の意見を述べない
・人の意見や考えを聞いたらプラス面を探す癖をつける
・思った事をすぐに話さず、一度頭の中で整理する
・会議や決め事の際には自分のアイデアをはっきりさせてから意見を述べる

しっかり聞く事から始めて、出来る事から少しずつ努力をすれば、そのうち自分の考え方も変わってきた事に気付くかも知れませんよ。
[1]週刊ココロコラム
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