出来事と心の叫びと

次の話を自分の事だと想像して読んで見て下さい。

自分は会社員で営業職です。
仕事で取引先との打ち合わせの日時と、企業イベントの日時が重なりました。
企業イベントの実働部隊は別部署ですが、社内の人間、特に営業はなるべく手伝う風潮がありました。
打ち合わせがあり時間的にイベントに顔を出す事が難しいため直属の上司に相談しました。
そして、イベントに行かなくても良いと言う上司の判断を頂き、取引先に向かいました。

取引先の人との話が長引き、打ち合わせが終わった後で、携帯に先輩からの着信があった事に気付きました。
電話すると「なんで来なかったんだ!」とかなり言葉を荒げており、こちらの言葉をはさむ余裕すらありません。
「ウチの営業はイベントの手伝いしないといけないのはお前も知ってるだろ!会社への裏切り行為だ」
「緊急だから電話したのに、電話に出ないなんて社会人として失格だ」
なんとか、取引先との打ち合わせだったと伝える事が出来たら、今度は
「イベントの日程はずっと前から決まってるのにダブルブッキングするお前は営業に向いてない」
などとまくし立てられ、一方的に怒られ電話となりました。
そして翌日から、その先輩は自分を無視するようになりました。

実際にこんな経験をしたら、私ならかな〜りムカツキます。
『心の叫び』としては「私は上司の許可もらってんだバカヤロウ。だいたい、何故来なかったか理由を聞かず一方的に怒るオメーの方が社会人として難ありだ。何でもかんでも自分の尺度で決め付けんな。」と思いつつ、態度に出せないので結局ストレスになっちゃいますね。(^_^;)

ちょっと冷静になって『別の角度で考える』も考えて見ましょう。
その1「前もって先輩にイベントに顔を出さない事を言っておけば誤解されずに済んだなぁ。これからは横の連絡もしっかりしよう。」
その2「先輩は自分が来ない事を心配して思いやってくれたのだろう。それなのに連絡がつかなかったからヤキモキしていたのかも知れない。」
その3「何でも決め付ける部分は先輩のパーソナリティだから、それに対して自分がどうこう考えても仕方ない。自分は先輩に対して後ろめたい部分はないから遠慮する事はない。」
その4「誤解を解くには上司に相談する方が良いか、直接先輩と話をした方が良いか、どちらだろう。」
その5「営業職として、ある一面において良い教訓を教えてくれたのは感謝。」
その6「先輩は反面教師だ。何でも決め付けて話さないように気をつけよう。」
こんな感じで、いろんな考えや思いが出てきます。

腹立たしさや憂うつ感など、マイナスの感情を持つ経験をした時には
1.出来事
2.自分の正直な感情と何故そう思ったか
を整理しましょう。文章にすると良いです。
それから、『別の角度で考える』事をやってみましょう。いくつも考えてみます。
考えが出揃ったら、その中で一番合理的で自分にとって不利益がない考え方を選び、自分に言い聞かせます。
そうすると、マイナスの感情の強さ度合いが随分低くなりますし、多角的なものの見方が出来る訓練にもなりますよ。
[1]週刊ココロコラム
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