オッケー牧場・その1

OK牧場と聞くと、ついガッツ石松を思い出してしまいます。
このギャグの出典は「OK牧場の決斗」と言う古い西部劇映画だそうです。
ちなみに、ガッツ石松と言えば「ガッツ・ポーズ」の生みの親(正確には生ませの親かな)でもあります。へぇー。

「トリビアの泉」でも取り上げられていましたのでご存知の方も多いと思いますが、OK牧場は、実は心理学用語のひとつです。
1957年にアメリカの精神科医エリック・バーン博士によって確立された心理学の一分野「交流分析(TA)」の中で使われる心理分析法です。
余談ですが、以前紹介したエゴグラム(第14回)も交流分析の心理分析法です。
どんなものかを簡単に紹介しましょう。
┌─┬─┐
│ 1│2 │
├─┼─┤
│ 3│4 │
└─┴─┘
1はI'm not O.K.、You're O.K.→私はOKではない、あなたはOK。
2はI'm O.K.、You're O.K.→私はOK、あなたもOK。
3はI'm not O.K.、You're not O.K.→私はOKではない、あなたもOKではない。
4はI'm O.K.、You're not O.K.→私はOK。あなたはOKではない。

この四角が牧場のようなので「OK牧場と名付けられた訳です。
ここで言うO.K.とは信頼、尊重、自信、存在価値などの肯定的な特性を指します。

私達は、最初に親との関係を築きます。
親から教えられたり、身近な人の背中を見て育つ家過程で、自分自身に対する考え方や態度と、他人に対する考え方や態度を学んでいきます。
そして、それがパターン化されていきます。心理学ではこれを「基本的構え」や「人生態度」と呼んでいます。
そのパターンを、存在そのものが肯定的なのか否定的なのか「自分と相手」の4つに分けたものがOK牧場です。
この4つの中で一番自分に当てはまるものを探し出し、その特性を知り、自分と他人を比較して、自分の考え方や態度を知る事を目的としています。
自分の基盤になっているパターンの他に、ストレスが溜まっていると陥るパターンとか、その時々によって変わるパターンもあります。
円滑な対人関係と健康的な自分自身の心理を理想とするならば、目指すパターンは2のI'm O.K.、You're O.K.ですね。

次回は4パターンの具体的な解説を紹介します。
待ちきれない人は、ネットで調べたり、たくさん関連書籍が出ていますので本屋に行って調べてみて下さいね〜。(^^)
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