A子さんとB子さんの会話
A子「私ってさ、何のとりえもないし、ブスだし、勉強は出来ないし、最低だわ。(-_-)」
B子「そんな事ないよ〜(^_^;)」
A子「もてないし、恋人出来ても長続きしないから結婚なんて無理なんだわ。(ーー;)」
B子「そんな事ないって。」
A子「だからと言って仕事もきちんと出来ないから、バリバリのキャリアウーマンになんて絶対なれっこないし。」
B子「まぁまぁ、その位で・・・(^_^;)」
A子「結婚が無理なら自分で生活するしかないのに、こんな稼ぎでは欲しいものも買えないわ。イタリア旅行なんて夢で終わってしまうのね。」
B子「・・・・・。」
A子「それに、人見知りだし、友達少ないし、人嫌いだし。やっぱりどうしようもないわ。お先真っ暗よ。(T_T)」
B子「・・・・(-_-;)」
A子さんの愚痴らしき話に付き合わされたB子さんは災難でしたね。(^_^;)
A子さんの発言からキーワードを抜き出すと、A子さんの姿が見えてきます。
彼女はブスで頭が悪くもてないので結婚出来ない。しかし仕事が出来ないから収入が少ないため欲しいものが買えない。
その上、人見知りで人嫌いだから友達が少ない最低な人間です。
だから、これからの人生はお先真っ暗。
これは、A子さんが決めている自分の姿です。
自分の外見や性格、能力だけではなく、絶望的な未来の姿まで自分で決めています。
こんな人生送りたいですか?絶対嫌ですよね。(^_^;)
でも、決めたとおりになってしまうんです。これが。
A子さんほどではなくても、「どうせ自分はそんな人間だから」とか「小市民だから」とか「おばちゃんだし」などと、自分を決め付ける事は誰しも良くある事です。
この決め付けは「自分で決めている自分の姿」、セルフイメージと言います。
自分が思い込んだり、決め付けたセルフイメージの通りに潜在意識が指令を出して無意識に行動してしまいますので、「小市民」はいつまでも小市民のままです。
A子さんのように日々嘆いている方は、まず自分のセルフイメージを変える努力をしてみましょう。
自分が望む自分の姿をはっきりとさせて、そういう人間になるんだと自分自身に言い聞かせるのです。
決め付けたセルフイメージの通りに無意識に行動するシステムは同じですので、少しずつ自分の望む姿に変わっていきます。
心理学では自分に求められている役割を自分なりに行動する「役割性格」があります。
卒業して会社勤めをはじめると、それまでの学生らしい言動や行動が少しずつ社会人らしい言動や行動に変わっていきます。
さらに営業に配属されて数年もすれば、すっかり「営業マン」になるでしょう。
板についた営業マンの姿は、学生時代の頃には全くなかった自分の姿ですね。
これは、社会人でなくてはいけない、営業マンとはこんな風、と言った「自分が決めた姿」、つまりセルフイメージが実現化された結果です。
セルフイメージの事を知ったA子さんは一転、こんな事を言ってました。
A子「私は外見はそれほどでもないけど結構もてるし、頭はいいし、仕事は出来るし、友達はこれからもどんどん増えるし、こんな素晴らしい私の将来は玉の輿か女実業家しかないじゃない〜♪輝く未来が待ってるわ☆」
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