愛されたい

愛されたい。誰しも思う事ですね。
異性や恋人に限らず、家族や友人に対しても自分の事を愛して欲しいと思うでしょう。
特に自分が好きな相手であればその気持ちはいっそう強くなりますね。
では、恋人でも友人でも家族でも結構です。自分の一番好きな人を思い出してじっくり考えてみて下さい。

自分を愛して欲しいと相手に求める気持ちと、自分が相手を愛する気持ち、どちらの気持ちが強いですか?
自分が相手を愛する気持ちに比べ、相手に自分を愛して欲しい気持ちが上回っていると、恋愛や対人関係が上手く行きにくい傾向があります。
「愛して欲しい」は、自分の欲求です。欲求が満たされないと不満を覚えストレスになります。
さらに、相手の言動が自分の求める「愛」の水準に達していない限り、愛されている実感を覚える事が出来ません。
そのため、相手に愛を求めれば求めるほど「自分は愛されているのだろうか」と言う不安が常につきまといます。
その不安が元となって、相手に対する不信感や猜疑心が芽生えたり、勝手な妄想をふくらませて嫉妬心を抱いたり、満たされない思いから浮気をしたりと言ったネガティヴな思いや極端な行動に走る場合もあるでしょう。

「友人に誕生日プレゼントをあげたのに、友人は私の誕生日を忘れていた。」
「アイツのためだと思って忠告したのに、逆ギレされた。」
「私がこんなに想っているのに、彼はちっとも解ってくれない。」
「毎月、いくらオレがお前のために金使っているか知ってるか。」
「友達だと思うからわざわざ付き合ってやったのにそんな言い方はないだろ。」
「幸せにしてやるって言ったから一緒になったのに結婚していい事ないじゃない。」
これらの例は、自分が与えたのに相手から帰ってこないと言う「自分の不満」を相手のせいにしている言葉です。
(私も含めて)多くの人は「与えたらその分帰ってきて当たり前」と考える傾向があります。
「愛する」と「愛される」は等価ではありませんし、ギブ・アンド・テイクでもありません。
蛇足ですが、さらに言えばモノやお金はそれ自体愛情と同じ次元のものでもありませんので、どんなに与えられても「愛が満ち足りている」と言う充足感にとって変わる事は難しいでしょう。

恋愛が上手く行かない、恋人(友人)が出来ない、人づきあいが苦手、と言った対人関係で何がしかの悩みを持つ人は、まず相手を愛してみましょう。
自分から相手に「愛」を与えるのです。
そして、「自分のために」同情や高評価、自分が相手に尽くした分などの見返りを期待しないようにしましょう。
素直な愛を相手に向ける事で、今よりもいっそう満ち足りた幸せと愛を感じる事が出来るようになるかも知れませんよ。
[1]週刊ココロコラム
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