私、尽くす女です
私、とっても尽くす女です。一生懸命おしゃれして女らしくしてます。
彼の部屋のお掃除や身の回りの世話は出来る限りします。
いつも彼に気を使い、肩が凝ったなら自分の指の感覚がなくなっても彼が満足するまでマッサージしてあげます。
こんな人いますね。・・・ってかつての私が代表選手だったかも知れません。(^^ゞ
他にも一昔前に流行ったアッシー君、メッシー君や、やたらと高価なプレゼントをする男性も思いっきり「尽くして」いますよね。
環境にもよりますが、子供の頃は誰しも、親や先生に誉められたり愛情を受けたい為に一生懸命「良い子」になろうと頑張る傾向があります。
つまり、愛情をもらうには何かしなくてはいけないと感じる気持が子どもの頃にしっかり植え付けられます。
その気持を持ったまま大人になれば多かれ少なかれ「愛される為には、嫌われない為には、何かしなくてはいけない」と思います。
その裏返しが「私には愛される資格がない、だから何かしなくちゃ」と言う、自己評価が必要以上に低い、否定的な気持です。
先の尽くしてしまう気持はまさしくこんな思いから出ていたのです。
恋人同士になったプロセスにもよりますが、この気持が強い人程、必要以上に尽くしたり、相手を上に見るか自分を下に見て卑屈になったり、拒絶したり、憐れみを誘うような行動をしたりします。
この時、愛されたい、嫌われたくない気持ばかりが先に立ち、相手の気持を考える事が出来なくなります。
本人は自分を犠牲にして一生懸命尽くしているつもりでも、相手は迷惑に思っている事もありますがそれに全く気付かないのです。
そのうち相手はうとましく感じるかも知れません。
もうひとつ困った事に、「何かしなくちゃ」が代償行為に発展する事も多いのです。
「自分がこれだけ尽くしているのにあなたはあまり愛してくれない」と自分の中で悶々と悩んだり、怒りに変わったりします。
まさに・・・自分がそうでした。(~_~;)そして間もなく物凄くそっけなくふられました。(T_T)
「尽くす」事ってある種美徳みたいな所がありますが、「彼女は自分に良く尽くしてくれる。」と言うように相手が感じるものです。
「愛される為には、嫌われない為には、何かしなくてはいけない」と言う観念を強く持たないように、自分自身の評価を上げる努力と相手の気持を考える余裕を持ちたいものですね。
[1]週刊ココロコラム
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