自分年表・その2
前回はココロコラム流の自分年表をご紹介しました。
この1週間の間に年表を作られた方もいらっしゃるかも知れませんね。
今回は、自分年表の「未来版」をご紹介します。
作り方は前回と全く同じノリでOK。
自分が「いつ(何年/何歳)」に「どうなっている」かを想像・創造して具体的に書き込んでいきます。
想像・創造してと言っても「スパイダーマンになる」と言った非現実的な事柄ではなく、頑張れば実現出来そうな「自分がそうなっていて欲しい」事を書き込みます。
この時の注意点はただひとつ。
「自分がそうなって欲しくない」事柄は絶対に書かない事です。
年表と言うと「歴史」や「過去」と思いがちですが、「未来の年表」は大昔から多数存在しています。
その時点では不確実・不確定な事柄を記した年表が存在するなんて、何とも不思議に思えますが、古い「未来の年表」の中で一番有名なのはノストラダムスが書いた物でしょう。
そうです。予言です。(^^)
かつて、経営的に何の問題もなかったある銀行に対して「危ない」と言う根も葉もないデマが拡がりました。
危機感を覚えた預金者達が殺到して次々と口座を解約し、資金繰りがつかなくなった銀行は本当に破綻してしまったと言う有名な話があります。
アメリカの社会学者ロバート・マートンは社会学の状況の定義をさらに発展させ、このような状況を「自己成就的予言」(Self-fulfilling Prophecy/予言の自己成就、自己充足的予言)と定義しました。
「真実ではない[誤った]状況を規定すると新しい行動を呼び起こし、その行動が当初の誤った考えを真実なものする」
つまり、ウソでもホントだと思うと、ホントとしての行動をするため、その結果ホントにホントとなっちゃう、と言う事です。
朝、水と一緒にキュウリを食べれば痩せる、と言う情報に何の科学的根拠もない誤った情報だとしても、真実だと思って朝にキュウリを食べ続け「痩せるんだ」と思い込むと、それ以外にも知らず知らずのうちに痩せるための行動を(例えば間食を控えるとか階段を使う等)していて、その結果痩せる(真実)、と言う感じです。
この理論を自分自身に応用するためのツールが未来の自分年表です。
つまり、未来の自分年表に自分がそうなっていて欲しい事を書くと、知らず知らずのうちにそのような行動をとり、結果「真実」になると言う訳です。
「知らず知らずのうちにそのような行動をとり」と言う部分は、実は潜在意識にある力、つまり潜在能力が関与しています。
潜在意識はイメージと現実の区別をはっきりつけませんので、いつ・どうなっていると言うイメージが具体的であればあるほど、現実・真実として認識します。
それだけでなく、未来の自分年表に書いた事柄に対して、その時期にそこに至るまでに自分が何をすべきか、そうなるためにはどう言う手順や手段があるのか、と言う思考が芽生えやすくなります。
ただ漠然と「○○ならいいのになぁ〜」と思っているだけでは、なかなかこのような考え方や行動は生まれてきません。
さらに「○○ならいいけど…どうせ無理なんだろうなぁ」と思ってしまうと、「無理」と否定する事で心と思考にブレーキがかかりますので、「そうならないように」動いてしまいます。
その結果的に絶対○○にはならないと言えるでしょう。
未来の自分年表を書く時は、未来の自分が「いつ」「どうあって」欲しいのかを現実的に考えて、楽しみながらじっくり1年1年埋めていって下さい。
それらが判らない場合は、過去の自分年表とにらめっこしながら「出来る事」や「得意な事」、「好きな事」の中でじっくりと考えてみて下さい。
そして、出来上がりましたら普段目に付くところに貼っておくとか、コンパクトサイズにして持ち歩くなどで「しょっちゅう見る」状態にしましょう。
その辺の願かけやおまじないよりもずっと強力に願いが叶うはずですよ。(^^)
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