事故
ほんの数日前の出来事です。
バーゲンセールで賑わっているファッションビルに入り、エスカレーターで上の階に移動していると、エスカレーター降り口に人が溜まって動きません。
「わっわっ、早く行ってよ!」と思う間もなく、エスカレーター降り口に達し、私も団子状態になった人々の一員になってしまいました。
一人乗り用らしき幅のエスカレーター降り口は、すし詰め状態で身動きが取れません。
さらに、後ろから次々と人が上がってくるため、どんどん押されていきます。
すし詰めの人ごみの中で、若い女性がサンダルのゴム底がエスカレーターに挟まれた状態で倒れているのが見えました。
そして、そのサンダル足首上までの編み上げストラップだったためすぐに脱げないものだと一目で解りました。
一緒に来ていた叔父が、すし詰めの中で挟まれたサンダルを引っ張り女性を救出していました。
その時空間が出来たため、私は人ごみから脱出できたのですが、見ると団子状態はエスカレーターの 中ほどまで膨れ上がっています。
突然の事に私は一瞬ボーっと事態を見ていましたが 、ふと我に返り、エスカレーターの停止ボタンを探して押しました。
ブザーと共に複数のエスカレーターが一斉に止まり、すし詰めの人々が降りてきて一瞬騒然となりました。
倒れていた女性も含めて怪我をした人はいなかったようで不幸中の幸いでした。
これが上りではなく、下りだったら将棋倒しになって、夕方のニュースに出ていたかも知れません。(^^;
いつ、どんな時に事故に遭遇するか解らないものだとあらためて思い知らされました。
今年の7月1日より東京都で道路交通規制の一部改正が行われました。
それによると、傘をさしたり物を持って自転車に乗る等「視野を妨げ、安定を失うおそれのある方法」での運転、及び携帯電話を持って通話したり画面を注視する運転は禁止されました。
自転車は「軽車両」にあたるため、バイクやスクーターと同等の運転規則があり、遵守されない場合は刑罰を課されます。
二人乗りや複数の自転車での併走、無灯火運転、片手運転などは本来「前科」がついてしまう法律違反の行為です。
しかし実際の所は、あまりにも危険行為か悪質な場合以外、警察官から怒られる程度で済んでいるのが実情です。
都の条例になる事で罰金はありますが前科はつきませんから、これまでよりも取り締まりが強化されるかも知れませんね。
私は近隣への移動手段として良く自転車を使います。
さすがに携帯電話を持って通話やメールをする事はありませんが、荷物を持ちながらの片手運転や、雨の日に駅まで傘をさす、深夜の小さな交差点での信号無視、この先右折するために右側通行、ベッドフォンで音楽を聴きながら、飲み会帰りの飲酒運転、などなど、多くの「違法行為」をしていました。(^^;
そして、これらの違法行為のいくつかは、恥ずかしながら最近まで違法だと言う事を知らなかったものもありました。
自分なりに安全に運転しているつもりでも、これらは危険行為です。
特に雨の日に傘をさして自転車に乗るのは、視界不良はもちろん、濡れた道路で片手でのブレーキは利きにくいですし、突風に傘があおられて自転車のバランスが取れなくなる事もあり、非常に危険です。
自分が転んで怪我をするだけならば自己責任で仕方ないですが、万が一他人を巻き込んで怪我を負わせてしまうと「迷惑」だけではすみません。
路上では、自分の安全を守る事は他人の安全を守る事にもつながります。
乗り物を運転する時には運転技術の過信をせず、歩行する時は周囲を注意するなど、皆がそれぞれ自分の安全に気を配っていれば、今よりずっと交通事故が減るでしょうね。
[1]週刊ココロコラム
[2]TOPに戻る