うつ病・その1
私が昔付き合っていた男性はうつ病とパニック障害を患っていました。
付き合って1年になる迄、彼はその事をひた隠しにしていました。しかし、隠している事が辛くなり打ち明けたのです。その後、彼は正直な姿で私に接するようになりました。私もうつ病について調べ、役に立ってあげたいと思いました。
残念ながらその後の関係は長く続きませんでしたが(泣)、お陰でうつ病について詳しくなりました。
そこで、2回に渡って「うつ病」(単極性うつ病)についての解説です。最近では「心の風邪」と言われたり「生活習慣病の一種」と言われたりする程身近に感じる所となってきました。正しい知識を知っていれば怖い病気でもなんでもありません。
今回はうつ病がどういうものかを簡単に説明していきます。
■要因
内因性/発症の原因が判らない事が多く、気質や体質、遺伝的要素も考えられる
反応性/ストレスや辛い環境等の心的背景がある
身体因性/脳疾患、身体疾患、アルコールや薬物(他の病気で服用している薬の副作用を含む)
■うつ病を発症しやすい傾向がある性格
・几帳面で神経質、凝り性
・周りに対する気配りを常にしている
・ルールや約束を守り、正義感が強い
・職人気質・完璧主義者、責任感が強い
・何にでも真面目に頑張って取り組む
・融通が利かない、柔軟性に乏しい
「メランコリー親和性」と言われる性格で、大変協調性があり周りから見ると「好ましい人物」と言えます。特に職場ではするべき仕事をきちんとこなし、飲み会では盛り上げ役を買って出るタイプなので上司から好かれるタイプです。
■症状
人によって現れる症状は様々です。主な症状を挙げておきます。
◎精神症状
・抑うつ(酷い落ち込み)
・思考停止、集中力の低下
・漠然とした不安感、あせりや悲しみ
・意欲の低下
・自分を責める考え、罪悪感
・自殺したくなる
◎身体症状
・不眠
・食欲減退、便通異常、吐き気や嘔吐等消化器官の症状
・倦怠感
・頭痛、動悸、息切れ、めまい
・性欲減少
■補足:うつ病ではないうつ症状
・軽症うつ病(ストレスが原因。五月病のような感じか?)
・仮面うつ病(身体症状が表面に出る)
・慢性疲労症候群
・擬態うつ病(自分はうつ病になる、またはうつ病だと思っている)
・マタニティブルー(妊娠・出産のストレスや身体的反応)
次回は、どうすれば治るのか、またうつ病の人にどう接してあげたらいいか等を紹介します。
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