潜在能力開発・その1

「座禅」をご存知でしょうか?
お寺であぐらをかき、じっとして集中します。この時集中力を欠いて動くと、後ろからお坊さんにしゃもじのオバケのようなものでペシッと叩かれます。
目を閉じて雑念を払い、仏教で言う所の「空(くう)」、つまり何もない状態に集中する事で「悟りが開ける」と言われています。同じようにヨガにも瞑想がありますね。
この座禅や瞑想はある程度訓練をしないと出来ないものですが、実はみなさんもこの瞑想状態を毎日経験しているのです。

集中した時等に脳波が「アルファ波」を強く出す事は良く知られています。
アルファ波状態だと集中力が強くなり潜在能力が活性化するのは「カンニング暗記術」でお話しました。
このレベルでは、潜在能力がより研ぎ澄まされ第六感や不思議な能力が現れやすいです。
アルファ波は睡眠前の状態にも出ます。また、睡眠に入るともっと深い「デルタ波」が出ます。
座禅、ヨガ、瞑想などで修行をしているのは、このアルファ波の深いレベルからデルタ波レベルを自分の意志で操れるようにする事なのです。
私は別の方法で訓練しましたが、なんと車の中で目を閉じたまま外の景色が見えた事もあります。

毎日経験している深いアルファ波〜デルタ波は既に「ほぼ寝ている状態」なので、この時に自分の意志を反映させようとしても・・・まず出来ません。
発明王エジソンは、椅子に座りスプーンを持って寝ていたそうです。眠りに入ると体の力が抜けスプーンが手からすべり落ちます。床に落ちたスプーンの音で目を覚まし、その時に浮かんだアイデアを発明に生かしていたのです。

同様に、眠りから覚めるときも脳波はデルタ波〜アルファ波になります。
目覚め直前にぼんやり思った事や夢はこの深いレベルで起こっています。
潜在能力下レベルでの思いや夢は自分にとって何か大切なヒントになる場合が多いです。
完全に目覚めると忘れやすいので、はっきり目覚めるまでこの時の思いを繰り返し反芻し、 起きたらメモしておくと良いでしょう。
また、自分の願いやこうありたいと思う事を、このぼんやりとした目覚めの時に毎日「具体的に」イメージ するのも効果的です。これは「脳は案外おちゃめ」を参照して下さい。
[1]週刊ココロコラム
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