ひらめいたその時
仕事や勉強などで何かアイデアを出さないといけない状況になる場合がありますね。
そんな時、頭を抱えても全然アイデアが浮かばなくて苦しい思いをする事は往々にしてあります。
過去の偉人達はどのように発想していたのでしょうか。今回はそんな考察です。
ニュートンが万有引力の法則を発見したのは、木から落ちるリンゴを見てひらめいた事は大変有名ですね。
他にも、このような話はたくさんあります。
ドイツの科学者ケクレはある日うたた寝の最中ヘビがたくさん出てくる夢を見ました。その中で数匹のヘビ達は他のヘビの尻尾にかじりつき(巻き付いた説もあり)輪になりました。
目が覚めたとき、これはもしやと思い一気に「ベンゼンの環状構造」の論理を解明しました。
「ジキルとハイド」の著者ロバート・スチーブンソンは「私の心の中の妖精が、私が眠っている間に小説の筋書きを作ってくれて、起きたらそれを原稿用紙に写すだけだった」と語っています。
日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹も「寝床の中で考えました」と記者会見で述べています。
以前(第12回潜在能力開発・その1)にも書きましたが、エジソンは、椅子に座りスプーンを持って寝ていたそうです。
眠りに入ると体の力が抜けスプーンが手からすべり落ちます。床に落ちたスプーンの音で目を覚まし、その時に浮かんだアイデアを発明に生かしていたのです。
こうやってみると睡眠(の前後)や夢からひらめきを得ているパターンが多いですね。
眠りの前の半覚醒状態、つまり脳の状態がアルファ波やシータ波が出ている時や眠っている最中は思わぬ潜在能力が発揮される事が多いのです。(そのカラクリについては第12回潜在能力開発・その1を参照して下さいね)
睡眠時間3時間で有名なナポレオンは自分のするべき事は瞑想によって啓示されていると言っています。
ちなみに瞑想も半覚醒状態に近い脳の状態です。
他にも、水泳をしている最中(水中)に突然旋律がひらめいた作曲家のベルリオーズや、散歩中にアイデアが湧くと言うアインシュタイン、ゴルフの最中に蒸気機関の改良をひらめいたジェイムズ・ワットなど気分転換の運動中にひらめくパターンもあります。
そして、作家や作曲家のインタビューで「どこでこの作品が作られたか」と尋ねると、運転中とか電車に乗っていてとか歩いていて等という答えが良く返ってきます。
大抵は仕事場以外の場所で仕事をしようとしていない時にひらめくパターンが多い感じです。
アーティストも科学者もいつもアイデアを生み出す事や謎を解明する事を気にかけているでしょう。
「さぁアイデアを出すんだぁ!!」と机の前で真っ白なメモ帳とにらめっこしても出てこない場合は、頭や心の隅にその事を引っ掛けておいて気分転換をするかさっさと寝てしまう方が良いアイデアが生まれるのかも知れませんね。
[1]週刊ココロコラム
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