速動・その2
前回では、「速動」と言う言葉をご紹介しました。読んでいない方はその1を読んでくださいね。
それでは、考えの中にプラス要因を増やす方法を例を出してご紹介します。
私の知人で、スノーボードが趣味の人がいます。
彼女は冬到来と共にゲレンデ直行で雪山で知り合ったボーダー仲間と春まで長期合宿をしています。
ボーダー仲間はスポンサーがついているプロやセミプロ、インストラクターと言った実力のある人達ばかりです。
彼女は、自分よりもずっとスノーボードが上手い人達の滑りを見て、会話を聞いて、一緒に生活をしているだけで「上達する」と言います。
仲間は、自分の技に磨きをかけるために合宿に来ているので、彼女にレッスンやアドバイスをしてくれる人は誰もいないと言います。それでも上達するのです。
もうひとつ。これも知人の話ですが、以前胃ガンと診断されました。
普通、自分がガンだと解るとショックで余命を考えたりするだろうからと、腫れ物に触るように気持ちで術後お見舞いに行ったのですが、会ってみるとその人は悲壮感が全くなくケロっとしていました。
伺うと、自分の周りにガンで助かっている人や再発していない人がたくさんいるので、自分もそんなもんだろうと思ったと言われました。
そして、胃の4/5を摘出したにも関わらず2週間程で退院されたそうです。
どのような内容でも、自分が無理だと思うような事をさらりとやってのけてしまう人達と一緒にいると、知らず知らずのうちにその人達の行動や話を自分の記憶の中に吸収します。
この記憶や体験がたくさんあれば、何かを考える時のプラス要因になります。
最初の例の彼女は「スノーボードが上手な人」と一緒にいる事で、見聞きした「出来ている事」が自分の中で記憶として蓄積されています。
それが、自分が行動を起こす際たくさんの「プラス要因」となり、「自分も出来る」と判断した結果が、スノーボードの上達だったのです。
ガン摘出手術をした人も、周りに元気でいる人を何人も見ていた事がプラス要因となっています。
「自分も大丈夫」と判断した結果、普通の人よりも早い退院が出来たのです。
「速動」をする人達に共通しているのは、「成功事例」を自分の中にたくさん蓄積している事です。
先日、成功している若い起業家お2人とお会いする機会がありました。彼達に成功の秘訣を尋ねた所このように答えられました。
成功している人と付き合うこと
みなさんも、自分のやりたい事がありましたらその道で成功している人と一緒に居られるように「速動」してみては如何ですか?
もしそんな人が身近にいなければ、成功事例が書かれた本を読んだり話を聞いたりするだけでも違います。
プラス要因の蓄積は、きっとあなたの行動に良い結果をもたらしますよ。
[1]週刊ココロコラム
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