OK牧場ステレオタイプ・その2

自分ですら忘れそうになっていた(^_^;)シリーズ第2弾です。
137回〜139回で「OK牧場」をご紹介しました。
さらに具体例を出して、OK牧場の4タイプを考察するシリーズです。
是非OK牧場と合わせて読んで下さいね。

以前、友人の男性に家まで車で送ってもらった時にこんな告白をされました。
「俺、人から頼まれたら断れない性格が自分でも嫌なんだ。」
普段は陽気な彼が、めずらしくシリアスです。
「そうやって何でも背負い込むと自分がしんどいだけだよ。出来ない事は出来ないって言わないと。相手はわかんないんだしさ。」
「うん・・・。でも断ると悪いと思うからつい引き受けちゃうんだ。」
確かに彼は「パシリ」のように仲間内で何でも頼まれていました。(その中には私も入ってますが^_^;)

そんな彼の印象はこんな感じです。

・誰にでも人当たりが良くお人好し
・いつも周囲に気を配る
・親切でとにかくやさしい
・揉め事を極力避ける
・自己主張が少なく他人に意志を合わせようとする

悪く言えば、八方美人で小心者です。

彼は自分に自信がなく、全てにおいて自分で自分を低く評価していました。
自分の評価が低い=他人の方が優れていると言う思い込みがあったのです。
つまりOK牧場の「私はOKではない、あなたはOK。」にあたります。

このタイプの人は、人から愛されたり良い評価をされる事で、自分の評価や存在意義を保つ傾向があります。
それゆえ、人に対してどんなに些細でも「いけない事」をすると人から愛されない、人から評価されないのではないか、と言う強迫観念めいたものを持っています。
そのため普段から、誰に対しても不愉快になるような行為をしないように必死に気を配ります。
自己主張したり自分の意志を表すと他人を不愉快にさせる可能性があると思い、自分よりも他人の意志を尊重します。
頼まれたら断れないのも、断って他人を不愉快にさせ、それが原因で自分の評価が下がる事に対して恐怖を感じているからに他なりません。
結果、周囲から見ると誰に対してもやさしくて面倒見の良い「良い人」になります。
しかし、当の本人は日常的に精神的にも肉体的にもフル稼働で疲れてしまいます。

自分がこのパターンかも知れないと思う人は、少しずつでも自分に自信を持ち評価をもっと上げる努力をしてみましょう。
「私はOKではない」を「私はOK」に変えさえすれば、とても良い対人関係を築く事が出来ると共に、日々の生活がとても楽しく充実したものになりますよ。
[1]週刊ココロコラム
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